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3分でわかるパソコン教室

初めてのパソコン教室日、少し気後れして一番うしろの席に座った。
「それでは、この単元では、『30pの起動と終了』と『日本語変換のための基本操作』について学んでいきます。では、下のパソコンのスイッチを入れてください。まず、コンピュータを起動させてください」
「むむ、どこにスイッチがあるんだ。起動とは何だ」
先生の講義は、説明不足なんじゃないか。
前の女性の手の動きを盗み見ると、スイッチのありかが分かった。机の下にある四角い箱の前面にあった。
スイッチを押すと、モニターの左上画面に、英字と数字の早い動きの羅列がチカチカチカと現れた。消えると、画面が淡いグリーン一色に染まった。

数秒後、「ピュ」と鳴って、続いて「ポワーン、ポァン、ファン、ファーン」とファンファーレのような心地よく涼しげなメロディーが聞こえる。そして、青空とロマークが現れた。
「おおー、これこれ。パソコンが動いた」
僕は内心ドキドキしながら快感のようなものを覚えた。
このメロディーと画面は、はじめて見るわけではないが、自分で操作して表示されたのだ。「凄い」と、軽く感動した。
「では、スタートボタンをクリックして、プログラムをポイントします」
僕は、スタートボタンの位置は解るものの、クリックやポイントがまったく理解できなかった。またまた、女性の手元を盗み見ると、マウスというものを動かしている。
これさえも動かしたことがない。戸惑っていると、先生が脇へきた。
「あのー、『はじめてのパソコン』の講座は、受けられましたか?」
「まだですが、明日の予約になってます」
どうやら、そちらを先に受講しなければいけなかったらしい。
「分かりました。それでは、このようにマウスを動かすと、画面上の矢印マークが動きます。
この矢印をマウポインターといい、マウスのボタンを押すことをクリックといいます」
と、実際にマウスを持ち、パッドの上を動かしながら説明してくれた。
僕は、実際に動かしても、手が震えて矢印マークは思うように動いてくれない。そのうえマゥスには、左と右にボタンがついていて、マウスを手の平で包むように持って操作し、画面上の矢印を動かさなければならない。
さらに左右のボタンを、二本の指でどちらかをクリックしなければならない。クリックと言った場合、左ボタンを押すことだそうだ。

僕のウブさかげんに、自身で呆れていた。見かねたのか、先生が手を添えてくれた。
この単元は、先生とのマツマンのような授業になってしまったが、この後に続く日本語変換では、ワープロ操作と似通った手順でスムーズに運んだ。

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